当事務所に良くいただくご質問にお答えします。
下記にないご質問・お問い合わせがございましたら、お気軽にお電話(0155-36-5171)、もしくはお問い合わせフォームよりご相談下さい。
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理想的な事業運営の流れを教えてください。 |
@ 青色申告個人事業主として、事業を開始する。
A 株式会社として、法人成りをする。
B 優良企業に成長し、後継者にスムーズな事業承継を行う。
ただし、かなり確実な勝算があれば、最初から株式会社を設立して、
事業を開始します。

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法人成りするタイミングを教えてください。 |
@ 相続開始時における、金融機関による個人事業主名義預金口座の
一時的な凍結などの事業承継上のデメリット
A 消費税2期免除というメリット
B 個人事業主の課税所得が一定の所得水準を超えると、法人化が節税上
有利になるというメリット
などを、総合的に勘案して、法人化のタイミングを図ります。

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経営分析をする上での、代表的な経営指標を教えてください。 |
@ 収益性を知る、売上高営業利益率
A 効率性を知る、総資本回転率
B 安全性を知る、自己資本比率
C 支払能力を知る、営業キャッシュ・フロー(CF)対有利子負債比率

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売上高営業利益率について、教えてください。 |
計算式 (営業利益/売上高)*100%
本来の事業で儲ける力を表す指標で、この比率が高いほど稼ぐ力が
高いと判断できます。
改善ポイント
@ 売上高の増加
販売数量を増やせないか? 売上単価を上げられないか?
を商品別・得意先別などに分類して、チェックする。
新規顧客の開拓と既存顧客の深耕を図る。
A 売上原価の削減
仕入価格・製造原価が上昇していないかをチェックする。
B 販売費及び一般管理費の削減
売上に関係なく一定額必要な、会社を維持するための費用、すなわち、
固定費については、本当に必要かを見直す。特に、人件費の金額は適正か?
余剰人員はないか?
売上の増減により変動する、販売活動に関する費用、すなわち、
変動費については、売上の増加に対応して効果が出ているか?
単位当たり変動費を引き下げる努力をする。

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総資本回転率について、教えてください。 |
計算式 (売上高/総資本)回
総資本(=負債+自己資本→総資産と同じ)が売上という形で、1年間で
何回回収されたかを表す指標で、この数字が大きいほど効率的な経営が
行われていると判断できます。
改善ポイント
@ 総資産の圧縮
無駄な資産を購入していないか?
棚卸資産を過剰に持ちすぎていないか?
売上債権の回収は速やかに行われているか?
遊休資産などを売却し、借入金の返済ができないか?
などをチェックする。
A 売上高の増加

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自己資本比率について、教えてください。 |
計算式 (自己資本/総資産)*100%
財務体質が安定しているかどうかを表す指標で、この比率が高いほど
財務の安全性は高いと判断できます。
改善ポイント
@ 自己資本の増強
利益(キャッシュ・フロー)を増やし、内部留保の充実を図る。
過剰な借入れを行わない。
A 総資産の圧縮

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営業キャッシュフロー(CF)対有利子負債比率について、教えてください。 |
計算式 (営業キャッシュ・フロー/有利子負債)*100%
営業キャッシュ・フローで、返済しなければならない有利子負債を
どの程度賄えるかを表す指標で、この比率が高いほど支払能力は高いと
判断できます。
営業キャッシュ・フローは、本来の事業から得られるキャッシュを
表すものです。
改善ポイント
@ 営業キャッシュ・フローの増強
売上高営業利益率を引き上げる。
必要のない設備投資を抑制し、減価償却費を減らす。
A 借入金の圧縮
売上債権の回収・棚卸資産の圧縮などを図り、借入金の返済に努める。

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借入金に対する基本的な心得を、教えてください。 |
@ 必要運転資金は、短期借入金(できれば、役員借入金)で賄います。
* 必要運転資金=(受取手形+売掛金+棚卸資産)-(支払手形+買掛金)
A 設備資金は、長期借入金で賄います。
建物・機械・車両などの減価償却性資産の返済原資は、減価償却費です。
土地などの非減価償却性資産の返済原資は、税引後利益です。
B (根本的な返済を確認するための計算式)
税引後利益+減価償却費 > 1年間の総返済金額
支出を伴う極端な節税をすると、確かに納税額は減りますが
税引後利益も大幅に減り返済できなくなります。
きちんと納税し税引後利益を増やし、内部留保を充実させていくと、
財務体質が改善され、融資を受けやすくなります。

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